そのため、今後の資産運用も人口ボーナスを意識して行うのは効果的ではないかと考えていたことがありました
最近は考えを変えています
従来は価値の創造と労働人口には関係がありましたが、今後はロボットなどによる自動化、モノからコトへの消費形態の移行から、その関係が薄れていくかもしれません
また、国という境界があやふやになっていくことも関係の希薄化を推し進めるはずです
ということで、今しばらくは有効と思いますが、将来的には人口ボーナスはあまり有効ではないのではと現在は考えています
人口ボーナスが期待できる新興国に多めに投資しておくことを検討していましたが、普通に今強いところへの投資で良さそう、というのが私の結論です
人口ボーナスとは
人口ボーナスとは簡単に言えば働く人の数>>養われる人の数、となっている状態です
この期間では生産と消費が増えますが、一方で養われる人(主に老人)が少なく社会保障費の負担が少ないので経済的には非常に有利な状況です
ぶっちゃけ負けるわけない状況なので、今の年寄りが大きい顔をしているのは非常に腹が立ちますね
あの程度しか勝てなかった上に無駄な借金まであるゴミ世代のくせに・・・
愚痴はさておき、日本、中国、ヨーロッパなどが過去発展したのはこの期間だった、というのが大きく、今後(或いは以前から)停滞していくのは必然です
現在の日本などのように、働く人<養われる人となっているのが人口オーナスです
社会保障費の負担が重く、働き手に重たい税金が課されるので、経済的には非常に不利な状況です
人口ボーナスは読めるので投資に生かせるのでは
人口ボーナス/オーナスについてはほぼ確実に発生することが分かります
20歳の人がいきなり生まれることはありません
また、国という単位でみれば、予測される以上に人が死ぬことはほぼありません
なので、20年先のある国の年齢構成はかなり正確に見積もれます
経済的に非常に有利な人口ボーナス期に入る国に投資すれば有利なのではないか、と考えるのは自然な考え方だと思います
過去と未来の相違点
従来は人が増えると生産も消費も増える状況でした
それゆえに経済活動にプラスだったわけです
今後もそうでしょうか
消費はある程度増えると思います
しかし、従来と異なってくると思われるのはその内容です
従来の消費は、古のテレビ・洗濯機・冷蔵庫の3種の神器を始めとする、「モノ」が殆どでした
これらは生産人口の消費が主となります
これからは、SNSや動画、VR体験などの「コト」が消費のメインとなってくる可能性があります
そうなると、生産人口以外も旺盛に消費する可能性があります
また、生産は大きく変わるでしょう
少品種大量生産は多品種少量生産に置き換わるでしょうが、その過程で関わる人が激減します
イメージし易いのはロボットによる自動化ですね
つまり、「モノ」を作るのに必要な若い人口は大きく減少するのです
(年をとっても現場で働く人はいますが、やはり若い方が有利です)
一方で、「コト」を作るのには若い必要は必ずしもありません
つまり、従来の生産人口より未来の生産人口が多い・・・まではいかないまでも、ある程度生産人口の落ち込みを抑えられる可能性はあります
また、基本的に一人の役割が昔より高まっています
昔より格差が大きくなっているとのデータがありますが当然発生する現象です
昔の優秀な人が一人で生み出せる価値より、今の優秀な人が一人で生み出せる価値の方が大きいからです
生み出す価値の多寡による格差が発生するのは当然でしょう(そうしないと多くの人は頑張らない)
現時点で強いのはGAFAと呼ばれる企業ですが、アマゾン以外は売上や利益に対して非常に少人数の企業です
また、人は国境を越えます
人口ボーナス期を迎えて経済発展するのではなく、人口ボーナス期を迎えた国の優秀な人が別の国の企業で働いて、母国の人口ボーナスを利用する、というシチュエーションは、確実に以前より増えるでしょう
まとめ
従来は確実に繁栄を約束した人口ボーナスですが、今後もこの法則が続くとも限りません
相違点で上げた違いの中には未だ発生していない違いもありますが、十数年以内には表れてきそうです
この点を踏まえ、新興国インデックスへの投資の割合について、以前は時価総額比より増やそうと思っていましたが、現在は少し小さくする方向で考えています
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