資産運用戦略

資産運用においては、何のために資産運用するのか?という目的が最も大事だと考えています
何事もそうですが、目的を把握しないまま動いてもほぼ確実に満足のいく結果にはなりません

私の場合、老後までにまとまった資産を用意する、老後の取り崩し時期を安定して乗り切る、が私の資産運用の目的になります

この目的と、現在の状況や私の強みと弱み、避けたいことなどから、
投資タイミングを考慮する中長期のインデックス投資主体の株式投資を主な戦略としています

以下、詳細を記載していきます



資産運用の目的が重要な理由

何故資産運用をするのかという根本的な部分は最初に考えるべきことです
一般的に「何のために」によって「どうするか」が決まることは多いです
決まらないまでも、大きな影響を受けるのは間違いありません

資産運用の場合はどのような目的で運用するにせよ、最終的には何年後に、幾ら位にしたい、という2点の目標に集約されます

両方とも必ずしも絶対値(○年後、○千万円など)とは限りません
退職まで、死ぬまで、購買力を維持する程度、○○指数を上回る程度、等のように可変的な場合もありえます

何年後に、幾ら位にしたいかによって、資産運用の方針には大いに影響を与えます
具体的に言えば、資産を2倍にしたいのか、10倍にしたいのか、5年後に達成したいのか、50年後に達成したいのかでは取るべき手段が異なるということです

仮に1年後に資産を10倍にしたいなら、インデックスファンドはまず選択肢に入りません。インデックスファンドとかいうゴミは選択肢から外しましょう
同じく50年後に資産を1.01倍にしたいなら、株式は全てゴミです。そんなハイリスクな選択をせずとも、安全な債権や定期預金で十分でしょう

何のために資産運用するのでしょうか。まずは確認するのが第一です



私の資産運用の目的

私は現状の金銭面については満足しています
欲望には限りは無いですが、現実的なラインでならお金で買えるものは全て買えます
尚、車、テレビは持っていませんし、六畳一間風呂トイレ共同で満足なので、欲望のラインは相当低いのが要因ですが(笑)

ただ、将来は分かりません
最近、美味しいものを食べる機会が増え、お金は掛かるもののこれはこれで良いなと感じています
老後もできれば美味しいものを食べたいものです

もしかするとそれ以外にもやりたいことが出てくる可能性はあります

そのやりたいことは、お金が掛かる可能性もあります
老後は私の世代は年金も大幅に減額されている可能性が高く、年金だけではやりたいことができない恐れがあります

何でもできるお金というと現実的ではないですが、お金が理由でやりたいことができない、そういう可能性はできるだけ潰しておきたいと考えています

というわけで、老後までにまとまった「私の」資産を用意する、老後の取り崩し時期を安定して乗り切る、が私の資産運用の目的になります

私の」資産というところが重要です
理論上良いとか、勝率とかは考慮しません。私が勝てることが重要です



現状の確認

資産運用の戦略を立てる前に現状を把握しておきます

私の強み

・勤めてる会社の性質から、景気動向が自然と把握できる
 ただそこに居るだけで景気の先行きがそれなりにわかります
 これは相当のアドバンテージでしょう
 景気の波を確実に当てるのはそれでも無理ですし、景気と株価は連動しませんが、ドルコスト平均法のような継続した投資だけではなく、タイミングを計って投資したいところです
 ただ、個別株の購入方針でファンダメンタルの限界を書いているのと似たような話ですが、景気動向と株価はあんまり関係ない部分もあるので、極端に買い!売り!とはしないつもりです

・勤めてる会社が現状かなり安定している
 直近で潰れることは想定できません。10年程度はまず問題ないでしょう
 入社時にはいずれ斜陽化すると思っていましたが、予想より斜陽化するのが遅くなりそうな感じで、定年までは問題なさそうです。これは嬉しい誤算
 もちろん技術革新で置いて行かれる可能性はありますが、それは全ての会社に言えることですし、参入障壁が相当高いので、可能性としては低い方です
 仕事内容に不満が無いわけではないですが、金瀬面で不満はありません
 今後もある程度資産運用に回せる資金が確保できる見通しがあります

私の弱み

・会社の拘束時間がそこそこ長い
 月~金の8:00~21:00+α程度、終わったら疲労感満載という状況になります
 そのため綿密な企業分析、毎日の頻繁な売買、日中の売買は困難です

・転勤有
 残念ながら転勤があり得るので、自宅という資産を持つことは不可能です
 転勤に関しては社員の状況を忖度してくれないので、家を建てた瞬間転勤になる人も結構います
 自宅を持つことは資産運用上強力な選択肢の一つです
 土地への投資が低利かつ税制上の優遇措置まで受けた状態でできるためです
 自宅を持てないのは大きなハンデとなりえます

避けたいこと

・会社を辞めること 
 今以上の収入を得られる職に転職できる見込みもない上、景気動向も得られなくなるので何とか今の会社で定年を迎えたいと考えています
 と思ってたけど、定年70歳になりそうだから早期退職したくなってきていますw
 まあ、60歳になってから考えれば良いでしょう

・資産を大きく失うこと
 会社からの給料をコツコツ貯めているだけでも徐々に老後の資金は貯まっていきます
 ある程度纏まったお金は欲しいですが、ある程度なので、極端にリスクを取った投資は避けます
 一方で、安定だけを求めると後述のインフレリスクに負けてしまいます。これも資産を失うことと同義です
 そのため、信用取引、1銘柄に資産を集中すること、仮想通貨に全ツッパ!などは避けますが、相応のリスク資産比率は許容します

・インフレに対応できないこと
 インフレにより現金の価値は目減りしていきます
 給料はインフレに沿って上がるでしょうから現役時代は相対的に影響は小さいです
 
 これが老後、あるいは定年間近では大きな障害になってきます

 1億の資産に対して年間100万支出、60年取り崩しという条件なら、直感的には絶対大丈夫に見えますが、シミュレーションの結果、十分あり得るインフレ・運用利回りでも破綻してしまいました

 古来より4%ルールが良いと言われていますが、シミュレーション上容易に破綻するので、とてもじゃないけど採用できません
 多分ですが4%ルールはインフレをかなり軽く見積もっているのでしょう 

 少し数字を弄ってみた所、インフレに対抗するリターンを得ようとするとボラティリティが大きくなり、運が悪い時に破綻する、というのが大雑把な全体像にみえました

 もちろん老後の収入が完全にゼロではなく多少なりとも年金が入るでしょうから、もう少しマシだとは思います
 ただ、直感的に絶対大丈夫と思う条件でも尚破綻する可能性があるというのは恐ろしいことです
 →出口戦略


・大幅な円安に対応できないこと
私の勤務先は安定しているとはいえ、大幅な円安になったら(一時は良くなるかもしれませんが)長期的には非常に苦しくなります
仮に勤務先に直ぐに影響しなくとも、日本という国が怪しくなるでしょう
 
円ベースの黒字だけで円安が良いという論調が主流なのは間違っていると常々思っています
確かに短期的には良いのかもしれませんが、富の尺度としては様々な資産(あるいは資産と交換できるものやサービス)との相対的な比較が重要だと常々思っています

円安では円の購買力が低下するため、実質的に円建ての資産が減ることになります
日本は必ず資源を輸入しないといけないので、円高で安く資源を買える方が、目先の収支よりもはるかに大事ではないでしょうか

話が少し逸れましたが、要は、日本の場合は円安時に物価が高騰するため、円安時に儲かる手段によるリスクヘッジが必須です



資産運用戦略

ここまで、資産運用の目的、私の強みと弱み、避けたいことから、それなりに戦略の方向性が見えてきたように感じます

当面は老後の資産を作るための資産運用を目標に
・給料がぼちぼち+資産は失いたくないので余りにリスクの高い投資は避ける
 ただし、現金で持つのはインフレリスクがあるため、リスク資産比率自体は高める
・短期は気にせず長期のリターンを重視する(勝負は定年~死ぬまでの間)
・仕事の拘束時間は長い(何かあっても直ぐ対応できない)ので短期的な売買は避ける
・景気動向が把握できることから売買はタイミングを計る
・転勤があるので自宅ではない土地に投資する
・インフレ、円安に対抗できる
ような方向で進めれば良さそうです

これらを踏まえて、私の主な戦略は、投資タイミングを考慮する中長期の株式投資(海外重視)を主力とします

主な投資先はもっとも期待値が高そうな株式としますが、分散することによるリスク&リターンの向上を狙ってそれ以外の資産クラスも検討します

株式としては、インデックス投資+米国個別株(大型、中長期)をメインに、国内個別株(中・大型、中長期)を少々、株式以外としては金、リートに投資することにします

それぞれの資産クラスの投資方針は資産運用作戦で記載します

資産を増やすことは当然狙っていきますし、どうせ投資するなら国債程度のリターンでは満足しませんが、ぼちぼち良ければ良いかなあ



定年までは所詮練習

先に記載の通り老後はインフレの影響が重くなるので割と簡単に破綻します
私は1%の確率で破綻することを想定する戦略は取りたくないので単なる定率取り崩しでは目的に合いません

現状からすると、相場がどうなろうとも問題ない額(例えば10億越えなら500万引き出し位ならほぼ耐えられると思われます)までは残念ながら到達しません
そのため、定年後の資産運用、すなわち出口戦略部分の方が遥かに重要なので、当面はそれまでの練習と思って運用をしていきます





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