個別株の購入方針

個別株の購入方針についての記事になります

個別株を買う際に、何を重視して購入するかを検討しておきます
これにより、なんか良さそうと検討不足のまま飛びついたり、逆に買ったは良いが売り時(撤退タイミング)を逃したりということを防ぎたいと考えています

未来予測と長期投資で検討している、未来に伸びる分野の企業かどうかが最優先です

次にファンダメンタルを確認します
ここでは重視するのが、シェアと産業構造の2点
シェアトップ(かそれに近い)、かつ、資本集約型産業か知識集約型産業であることです

PERについては余りにも高い場合投資は見送りですが、事業拡大の為に投資していて利益がでていない場合はPERを気にしないので、あんまり重視しない指標です

その後、テクニカル指標を見つつ、買うタイミングを見計らいます
といってもスゲー細かいテクニックを使うわけでは無く(そもそもそんな知識が無い)、
移動平均線を下回っているかどうか、程度を見ておこうかな、程度

このテクニカル指標を見れるサイトを探しています
ただ、中々希望するものは見つかりません
お気に入りの銘柄を登録しておいて、そのチャートがパッと表示できれば良いだけなのですけどね



最優先:未来に伸びる分野かどうか

未来に伸びるかどうかがまず第一です
どんな分野が伸びるかは、未来予測と長期予測で予想しています

株価は長期的には、「今後企業の出し得る利益の現在価値(+解散したときの分配分)」という話はすっきりします

出せる利益なんて分かるか、というのは勿論そうですが、利益が伸びそうな分野の会社の方が、そうでない会社より株価が上昇しそうです

そもそも伸びる分野がわかれば苦労しないとか、有望な会社は既に買われているからperが高いとか、もしperが低いなら自分が気がついていない欠陥がありそうとか、色々あるので結局は分かったら苦労はしねえに集約される気もしますが

最優先ではあるものの、20年位は持つかなあという企業(例:エクソン・モービル/XOM)とかにも投資していたように、絶対条件ではありません



次点:ファンダメンタルについて

シェアを最重要視

やはり、シェアトップは強いです
顧客の要望を吸い上げやすいので次世代も有利で、ブランド力があるために、同じもの・同じサービスでも高く売れ、BtoB/BtoCのいずれにせよ買い手はシェアトップの企業を選択肢から外すことはないので機会損失もありません

更に、会社規模が(同業他社より)大きいので、土地/間接部門/研究開発費等の割合も小さく、大口での購入によりコストも抑えられるなど、デカイだけで利益率が上がります

理由が無いのに、シェアが2位の企業を買う必要性はありません
いくつもの企業が数%ずつのシェアを持ちひしめきあう産業は比較的競争が激しく、利益率が低い傾向にあります
できれば独占、寡占している方が良いですね

とはいえ、何をもってシェアと言うかが難しい産業も多くあります
SNSで例にとれば、TwitterとInstagramのアカウント数や売り上げをそのまま比較するのに意味があるかと言われれば微妙なように、明確に比較できない方が多いかもしれません

なので、そんなに厳密に考えておらず、あくまで目安です

産業構造

次に、資本集約型産業か知識集約型産業であることを条件にします

労働集約型産業は、どうしても、売り上げの増加=人件費の増加の図式から逃れられません
このため、シェアの項で書いたシェアトップの優位性のうち規模の優位性がほぼ無くなります

更に労働集約型産業では、優秀な人だけを大量に集めるのは不可能なことから、
末端の労働者の質は他社と差別化し難くなります
つまり、提供するサービスは誰でもできるものに限られてしまうのです

これにより、ブランド力は上げにくいわ、顧客の要望を吸い上げても展開するのが困難だわで、シェアトップの優位性がかなり小さくなります

資本集約型も投資額が大きいだけに傾いた時の立て直しが困難だとか、知的集約型は参入障壁が比較的低いとか、欠点はあるので、労働集約型が必ずしも劣っているわけではありません

しかしながら、労働集約型産業においては、売り上げの増加=人件費の増加で利益が頭打ちするところはいかんともし難いでしょう
これは未来で伸びる分野であっても、利益の伸びが思ったほどではないということにつながります

とはいえ、殆どの企業は多少なりともいずれの型の性質も持ち合わせるので、シェア同様目安です

PERについて

実体経済と金融経済の差異で記載した通り、
私には投資家の将来の期待を織り込んだ予測は難しいと考えています

そこで、将来の期待を表すPERについて、余りにも高い場合、投資は見送るようにします
ただ、研究開発などに多額の投資をした結果、PERが低い場合は別です

なのでこれも絶対のルールではありません

ファンダメンタルの限界

ファンダメンタルが盤石であれば、株価が上がるというわけではありません

私の勤めている企業は一応上場しています
一応営業なので、自社、他社の情報を見る機会は多いです
その中には当然ながら公開されていない情報も多々あります

例えば売上や利益、新商品のリリース日、不祥事、プレスリリース内容、その辺の情報を事前に察知できることは良くあることです
(当然ながら、自社や取引会社の株取引は禁じられております)

そのアドバンテージを持っていてすら、仮に自社の株で2015年から3年前から取引していたら、負けていたでしょう

私の勤務先は、2015年からほぼ一貫して、売上の増加が見込まれ、実際に売上は右肩上がり、オマケに2018年までの製造業の好況にも乗りました
さらに、短期的な情報としても、決算発表の前に売上・利益率・今後の見込み等の情報が入手できますが、それらも全て良い発表でした

一見、2015年に買って持ち続ければ盤石に見えます

しかし、そのアドバンテージを持っていてすら、負けるのです
何故なら、2015年が株価がピークだったからです。2018年の方が圧倒的に業績が良いのに、です

更に振り返って確認すると、毎回の決算発表とその直後の株価も連動していません

ある程度レアなケースなのかもしれません
しかし、上場している取引先(こちらも、私達からの購入額によりある程度先の実績が予測可能)を見ても、確実に勝てるとは言い難いという印象です

これは、無視するにはあまりにも大きな実績です

そこで私はファンダメンタルは参考にしますが、全面的に信頼はしていません



テクニカル指標と暴落時の買い増しについて

とりあえずは移動平均を見て、買いっぽいなと思った時に買います

ローソクとか、RSI、ボリンジャーバンドなど、多数なるほどなあと思う指標はありますが、この辺りは気が向いたら勉強してみることにします

後は、暴落したときに買い増しできれば一番ですね
実際に暴落したときに分かるか、分かったとして買えるか、という点は確かに疑問です

が、思ってもいないことは実現もできないので、考えるだけ考えるようしたいところです

今のところ暴落の底はわからなくても、暴落っぽい時は何となくわかる気がしています

ただ、今の価格が上昇しそこから暴落で落ちた場合、その暴落時に今の価格以下になるとは限りません(歴史上はよくある)
それなら将来暴落するとしても今が買い時なのですが、その判断は難しそうです

ファンダメンタルとテクニカルについては、ファンダメンタル分析とテクニカル分析についてでもう少し詳しく記載しています
また、暴落時の買い増しについては、株式を持ち続け、暴落時に買い増したいで色々書いています



不祥事株について

本業に「影響のない」要因で株価が下落したときには狙おうと考えています

本業に「関係がない」というわけではありません
例えば、食品会社の軽微な食中毒は、関係はありますが買うことを検討します
(食品会社はそんなに食指伸びませんが、例としてはそんな感じです)

食品に食中毒は一見致命的に見えます
では、昔に、インスタント食品にGが混入したのはどこだったか、正確に言えますか?
大多数の人は言えないと思います。そういうことです

この理由での買いは、情報の入手のしやすさから、日本の株式の方が有利そうではあります

日本の株式は、日本円への全力投資に記載したように、余り持ちたくありません
また、不祥事はタカタのように一歩間違えればそのまま倒産してしまいます
まさかタカタが潰れるとは思わなんだ、という人も多そう・・・

そのため、本当に軽微な影響かどうかは慎重に判断する必要があります



まとめ

個別株の購入方針について書いてきました

まとめると、何となく勝ちそうな分野の、何となく強い企業が、何となく割安そうなときに、購入することをふんわりと目指します
記載してきたように厳格な基準はとても設定できないと思いますので、基本的に適当にならざるを得ないと考えています

この方針で買って勝っていこうというより、購入(あるいは売却)基準がブレブレになり、結果として高値で買って安値で売ることを防ぐ側面の方が強いかも




参考リンク


assets人生様他記事
【株の本当の買い時は「企業のブランド(本質的価値)に影響の無い大きな下落をした時」】と、シンプルですが非常に納得する考え方について記載されています

assets人生様
「企業の経営者でさえ自身の会社の5年後なんて正確には予想出来ないのです」には大いに共感します

ゆうゆー投資法様
企業の成長背景を5つの型に分類されています
成長の型という側面から、成長速度、成長期間、成長(するための)コスト、成長安定性を推測する手法を紹介されています
・成長ストーリー・その1[エリア拡大型]
・成長ストーリー・その2[新商品導入型]
・成長ストーリー・その3[認知度向上型]
・成長ストーリー・その4[M&A型]
・成長ストーリー・その5[値上げ型]

「バリュー投資家の誤謬」として、「一般的なバリュー投資家はここのところを勘違いしている人が多くて、モメンタムが最悪なときに買い付けてしまうため、失敗している人が多いのではないか?」と考察されています

私は何となく安い時に買おうとしているため、モメンタム的には逆張りになります
しかし、過去のデータでは順張りが圧勝(全株式を過去1年成績のよかった順に並べたときに次の年のリターンはその成績順に良い)しているようです
これはちょっと(いや、かなり)気になりますね・・・


会計ステーション様
「PER150倍を正当化するためには今後5年間の利益成長率が80%必要」ということを理論的に記載されています
やはりあまりにも高いPERの株を買うのは余程の自信が無いと難しいですね・・・


プレノンの株式投資様
「今後5年間は年率20%成長。
しかし、6~10年後は市場の飽和により10%成長に落ちる。
11年度以降はさらに保守的に2%成長とする。
投資家は比較的欲張りなので、期待リターンは20%。」
この時「適正PERは12.5倍。」らしいです
「期待リターンを10%まで下げて試算を行うと、適正PERは33.6倍」だそうで、
やはり、PERが高い場合はかなりのリスクがありそうですね







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