株式を持ち続け、暴落時に買い増したい

株式を持ち続けること、しっかりと暴落時に買い増すこと、の重要性について記載しておきたいと思います

将来の私が暴落時にしっかり動けるように・・・

尚、株式を持ち続けることは、ドルコスト平均法と少し被る部分はありますが、
こちらは、必ずしも継続的な投資活動を意味しません
追加投資は止まっていても構わないからです

そして、両者のうち、より大事なのは暴落時に買い増すこと、もっと言えば、買い増しできる状況を整えておくことだと考えています



稲妻の輝く瞬間

株式は「過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう」らしいです
この5日という短い期間を例えて、「稲妻の輝く瞬間」と形容します

転載の転載ですが、「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)に記載されている、よく見る有名なフレーズです

株式は長期的に成長してきたようにみせて、その実、上がっているのは特定の期間だけということですね(※後述のように疑いの面もありますが)

長期で見ても、例えば、日本株かつ買いのみで投資をするとすれば、
2005年、あるいは2013年に日本株で株式投資を始めた人は、確実に、勝率が異様に高くなるでしょう
逆に、1989年12月(バブル直前)に株式投資を始めた人が勝つのはほぼ不可能に思えます

瞬間的に見ても、長期的に見ても、株価が上がるときに投資していないと、株式投資の恩恵に預かれないわけです
そして、その恩恵の期間は思ったより短いようです



タイミング投資は不可能

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)様がとても面白いグラフを載せられています
投資家全体としては株式投信を「高い時に買って、安い時に売っている」ことが一目瞭然です

大昔だけではなく、直近の2011年でも同じ傾向が見えています
今はインターネットがある時代。株式が暴落したときに買うことの意義は、間違いなく誰もが持っていると考えられます

その上で、ご覧の有様です

つまり、少なくとも凡人には、タイミングを計ることは難しいようです

実際には、ドルコスト平均法のドルコスト平均法の死角で書いた下記の問題が立ちはだかったのかもしれませけれども

「株価下落時、給料が減ったり、最悪解雇される、勤め先が潰れる可能性は否定できません
その時に、今までと同じ投資金額で、投資し続けることができるでしょうか
もしかすると、株価の下落時にも継続して投資できる「物理的に種銭があるか」という問題が、ドルコスト平均法の理論を破綻させるのかもしれません」

真因は分かりませんが、タイミングを計るのが難しかったのか、種銭が無かったのか、はたまた他の原因のいずれにせよ、安く仕込んで高く売るのは困難な事のようです



常に株式を持つこと

稲妻の輝く瞬間と、タイミング投資は不可能ということから、
基本的には常に株式を持ち続けることが、この問題を解決します

暴落は読めませんし、暴騰も読めませんが、常に株式を持っていれば如何に稲妻と言えど捉えられます

株式を持ち続けること、これは大事です



暴落は逃したくない

そうはいいつつ、暴落は逃したくありません
暴落からの回復期が、「稲妻の輝く瞬間」の最大の候補だからです

暴落前の株式は元に戻るまでに相応の期間が必要なことを考えれば、
常に株式を持ち続けることだけでは不十分です

さて、暴落したときは分かります。確実に数字に出ますので
一方で、更にどれだけ暴落するか、いつまで暴落するかは誰にも分かりません
これに対しては、少しずつ買い増すことで解決を狙います

後は、暴落時に買い増す精神的・物理的な強さがあるかです

初めての小さな暴落の経験と、暴落時の対応についてで書いたように、
暴落時の経験は未だありません
なので、私に暴落時に買い増しする胆力があるかはわかりません
こればかりは実際に直面しない限り分からないので、諦めます

備えておけるのは物理的な強さの補強、すなわち現金の保持です
アセットアロケーションで書いたように、私は一定量の買付用流動資金を確保しています
暴落時に、少しずつ取り崩して投資することで、稲妻を捉える狙いです

この買付用流動資金は、最悪一生使わない可能性も考えています
まあ、それはそれで構いません。暴落が無いということは、経済状況が安定しているということで、生活が安定するでしょうから

この資金は当面はかなり潤沢に保持するので、長期間の暴落にも耐え得るでしょう



まとめ

株価が上がるときに投資していないと、株式投資の恩恵に預かれないが、その期間は短い
少なくとも凡人には、タイミングを計ることは難しい
これについては常に株式を持っていれば解決する

タイミングは計れないとはいえ、暴落は逃したくない
暴落の深さと期間は分からない
これについてはドルコスト平均法が解決する

暴落時に買い増す精神的・物理的な強さが重要
精神面は出たとこ勝負なので諦める
物理面は買付用流動資金を潤沢に保持することで対策する


参考リンク

いつ買い増すかは難しいことを実例を挙げて説明されています

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)様
小黒とらのパーソナルファイナンスと悠々自適な生き方
稲妻の輝く瞬間についての追加考察です

ユキマツの「長期投資のタイミング」様
「株はできれば「景気の悪い時期」にたくさん買いたい」とのタイトルで、「米国や世界の「景気動向」や「景気サイクル」の把握が大きな鍵を握っているのではないかと推測しています。」と記載されています
景気指標の定点観測をされているので、非常に参考にしています





※稲妻の輝く瞬間への疑い

この論は確かに!と思う一方、本当か?と疑う面はあります

72年は長すぎて(余りに昔のデータが含まれていて)参考にならないと思います
今と昔では明らかに環境が異なります

また、5日を逃すではなく、何年を逃すという形で検証されている方もいらっしゃいますが、1日なら兎も角、1年間ずっと上昇相場を逃すか?という問題があります

また、売りを考えれば下落で儲けることも可能ではないでしょうか?

長期間・全ての恩恵が無い・売りを考えない、の3点から、「稲妻の輝く瞬間」論が全面的に正しいとは考えていません


ツイッターで見たのですが、言われてみれば当然なのですが、
暴落直後にちょこっと上がったときは「稲妻の輝く瞬間」になりますね

これは稲妻を捉えたら確実にマイナスリターンでしょう
その日だけをピンポイントで買うなら別ですが、、、

検証するなら、「前後に暴落が無い」ベストの5日で考えるべきですね






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