実体経済と金融経済の差異

実体経済の規模は今や金融経済の数分の一の規模になっているようです

詳しくソースを調べたわけでは無いですが、世界のお金の総額は、世界の実物資産を何度も購入できるとか、GDPの何倍もの取引が動いているとかはちょいちょい見ます

そのため、株価の動きは実体経済を無視して動くとまでは言いませんが、実体経済の手を離れて、金融経済の影響を大きく受けるようになっているようです

そして、その金融経済の動きは実体経済以上に心理によって動いている様子にみえます

そのため、株価は必ずしも実体経済に拠らないということは心に留めておこうかと考えています



実体経済と金融経済

実体経済は、モノを介してお金が動く経済活動のことです
モノと言いつつ、サービスの対価もこっちに入ります

金融経済は、モノを介さずにお金だけが動く経済活動のことです
金融商品の売買が代表的です。預貯金もこちら



金融経済が大きくなる理由

モノを動かさなくてよいので楽というのがその理由でしょう

例えば自動車を売るなら工場を作って販売網を敷いて・・・が必要ですが、
金融商品ならそれが必要ありません

また、何百回も転売された自動車なんて多分無いでしょうけど、
株式は何回どころか何百回、何千回も売り買いされます

後は、レバレッジの有無もありそうです
実体経済でレバレッジを掛けるのは結構困難です
しかも、実体経済内だけでレバレッジを掛けるのは無理でしょうから、
結局金融経済が膨らみます

この辺りは体系的に学んでおきたいところですね※多分やらない



実体経済と金融経済の価格の乱高下

実体経済の価格が(その物理的な価値より)凄まじく上下する例って殆どありません
一般的な商品が、一瞬で何倍もの価格になるか、といわれたらならないです

例えば100均で売られているものが超ブームになったからといって1000円になることは想定できないでしょう

強いて言えばブランドの車とか時計、絵画とかは物理的な価値より何倍もの価値が付いたり、価格が上下に激しく動いたりします
でも、それらってほぼ金融経済に片足突っ込んでいる僅かな例外でしょう

一方で金融経済は、それがよくあります
例えば株式では毎年のように10倍になった株が話題になります

これほど大きく上下するのは何が原因なのでしょうか



金融経済を動かすもの

実体経済では、物理的な価値より凄まじく高い価格が付くことはまずありません
上記で記載したように例外はありますが、例外な上にその跳ね上がった価格は全て精神的な事からきます

一方で金融経済はそうではありません
ファンダメンタル分析とテクニカル分析についてでも記載しましたが、
明らかに物理的な価値=本来の価値とは異なる価格は往々にして付きます

結局、これは期待からくるものなのでしょう

株式の例で言えば、将来株価が成長、あるいは配当を貰えることを考慮して、価格が高騰するわけです
逆に、将来の成長が期待外れに終わりそうな場合、急落するわけです

一方で、実体経済のモノの値段はそうは上下しません
実体経済では将来の成長への期待は望めないので、現時点での適正な価格が付くからと考えられます
そう考えると、上記例外の時計や絵画は、将来の価格上昇は有り得るので、
価格が乱高下するのもうなずけます

さて、その期待ですが、予測は困難と思っています
個別株の購入方針で記載したように、中の人のアドバンテージがあってすら全く読めないのに、外部の人が読める訳がありません



まとめ

金融経済は取引や転売の容易さとレバレッジの掛けやすさによって、実体経済をはるかに凌ぐ規模に成長しています

金融経済は将来の価値の上昇を期待して価格が決まるので、
実体経済の状況とは異なった動きをすると思ってよいでしょう

ただ、その期待は読むことは困難です(少なくとも私には

ということで、PERが余りにも大きい=期待が大きい企業については、
私は投資することを控えるようにすべきと考えています



参考リンク

和波の投資生活ブログ様
調べたいなあと思っていた内容が綺麗にまとまっておりました
全ての資産は86.5兆ドルあって、うち67.5兆ドルが株式市場、物理的なお金は34.4兆ドル(意外と多い!)、金が7.8兆ドル(これも意外と多い)

尚、負債は200兆ドル、デリバティブは1200兆ドルの模様(凄い・・・)








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