出口戦略について

資産運用戦略で記載したように、私の資産運用の目的は老後までにまとまった資産を用意する、老後の取り崩し時期を安定して乗り切る、なので、老後に暴落して取り崩し金額が減ることは回避する必要があります

取り崩しはすごく先の話なので、具体的にこうするというのを今決めるのは不可能ですし、決める必要もありません

ただし、熟考することは必須(最終的にここで負けたら全ておしゃかなので)、かつ、非常に難易度が高い(暴落を回避する必要がある=それが出来れば苦労はしねえ案件)なので、今から少しずつでも考えていきたいところです

出口戦略は要らないという意見もありますが、私のための資産運用で記載した通り、結果として勝つためには出口戦略が非常に重要と考えています



私の人生は一発勝負への対抗

私の資産が大事なので、インデックス投資に全振りして市場が暴落したらしょうがないね、というわけにはいきません

私の取り崩し時期に、私が死ぬ位まで復活しない長期にわたる暴落が起きた場合、株式比率高め+残りが現金、というアセットアロケーションだと運用失敗です
とはいえ、余りに安定を取りすぎても後述のインフレにより破綻してしまいます

この対処はあまりにも厄介ですが、暴落前にアセットアロケーションを組み替えられればベストです

あるいは、暴落に強いポートフォリオ、例えばディフェンシブ銘柄、金(gold)などを多めに入れることが対策になるかもしれません
ディフェンシブ銘柄が本当に暴落に強いのかはイメージだけなので実際に強いかは要検討ですが・・・



インフレへの対抗

卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す様がシミュレーションされていますが、
現金を混ぜても、債券を混ぜても、レイ・ダリオのオール・シーズンズ戦略を取り入れても、破綻確率(資産ゼロになる確率)は相当に高くなります

※シミュレーションはPORTFOLIO VISUALIZER様による

1億の資産に対して年間100万支出、60年取り崩しという条件なら、直感的には絶対大丈夫に見えますが、妥当な条件下でも破綻してしまいました

安定して運用すればよいじゃんとか、定率で取り崩せばよいじゃんとか考えましたが、ここで問題になるのがインフレです

安定運用も定率取り崩しもインフレに負けることがあります
前者は普通に破綻します
後者は数字上破綻しませんが、家賃1000万/月の世界で100万/年を取り崩しても意味がありませんので、事実上の破綻です

古来より4%ルールが良いと言われていますが、シミュレーション上容易に破綻するので、とてもじゃないけど採用できません
多分ですが4%ルールはインフレをかなり軽く見積もっているのでしょう 

少し数字を弄ってみた所、インフレに対抗するリターンを得ようとするとボラティリティが大きくなり、運が悪い時に破綻する、というのが大雑把な全体像にみえました

バブル崩壊移行はインフレでもなくドル円も安定しているある意味理想的な状況が続いていたとも言えます
現状をベースとした取り崩し案は、将来立ち行かなくなるかもしれません
 
インフレがなければ暴落を回避するために安定的な運用、例えば債券をベースにした運用に切り替えることで出口戦略が成り立ちそうです
なので、出口戦略が必要なのはインフレに対抗する必要があるから、と言えそうです



リタイア後に主力とする資産クラスについて

・米国株(含むインデックス)
・日本株(含むインデックス)
・国内債券
・米国債券
などの選択肢がありますが、どれも一長一短です

ドル等で持っている資産は(移住とかしない限り)最後は円に換えて使うしかありません
そのため、為替から大きな影響を受けるというのも考慮することになるかと思います

米国株(含むインデックス)

・避けられない暴落が怖い
・ドル安円高になると実質的に下落
 暴落ドル安のダブルパンチが有り得るのでちょっとリスクが・・・
・日本が傾いた時に相対的に上昇してくれるのは有難い
日本が傾いてなければ年金もあるでしょうから、リスク分散の点で日本株よりは魅力的ですね

日本株(含むインデックス)

・米国株と同じく暴落が怖い所
・円高になっても問題ありませんので、米国株よりは良いかな
 ただ、稼ぐ力は米国株の足元にも及ばないかも
・日本が傾くと一緒に落ちるのも頂けません
リスクの割にリターンが低そうです

債権

一般的な考えは債権(か類似商品)

国内債権
・一番安定してそうな雰囲気
・多少のインフレなら債権のリターンでも上回れるでしょうか
・為替の影響を受けにくい
インフレが相当強くない限りベターなのかもしれません
ただ、円安による購買力減少の影響は受けます

米国債券
・国内債券よりも安定・利回りも良い
・円高になると実質的に下落するのは厄介
私が老後を迎えるころの日本の国力で円高になる可能性は低いのかもしれないのと、米国株と同じく、日本が傾いた時に相対的に上昇してくれるメリットの方が大きいかもしれません



老後のアセットアロケーションは検討を続けたい

ここまでのところ、基本は国内債券か米国債券となりそうです
ただ、両者ともインフレが強ければアウト・・・という致命的な欠陥があります

米国株と米国債券を持って、日本の凋落に対抗する位は良いかもしれませんが、為替の影響が大きくなりそうなのがネック
ただ、日本が健在なら年金とかでいけるかも

出口戦略の実行は早くても15年後とかなので、時間にはかなり余裕があります
15年以上先には社会自体もまた変わっている可能性もそれなりにありそうですし

考えすぎても仕方ないですが、頭の片隅には入れておこうかなーというスタンスで進めたいと考えています
全く考えないと、50歳の時に-80%の暴落!そのまま一生復旧しなかった!という理不尽に巻き込まれないとも限りませんので



参考リンク

いつか子供に伝えたいお金の話様
従来のアセットアロケーションを維持しつつ、徐々に取り崩していくスタイルの人が多そうです

最後を意識した情報が少ないのですが、80歳のブロガーとかは少ない(居ない?)ので、実践した人は限られているため母数が限られているので仕方ないところでしょうか

資産運用は著名な人も少ない資産総額から始めていることも多い上、絶対額そのものはそれ程重要ではなく、アセットアロケーションやポートフォリオなどの考え方を参考として取り入れることが可能です

一方、取り崩し時は自分と同じ位の資産を持っていないと参考にできない性質があります
例えば10億持ってる人の取り崩し方とか見ても・・・ですよね・・・
これらにより母数が絞られてしまい、参考となる情報が限られます


吊られた男の投資ブログ様
リーマンショック直後から取り崩した際のシミュレーションを掛けられています
5~6年で不況が終わり好況になるのなら、リーマンショック程度の暴落なら問題なさそうです
暴落した際もホールドし続ける精神力は更に試されるでしょうが・・・
後は、好況が来なかった場合は相当厳しいものになりそうです
やはり、リスクはかなり抑えておきたいと感じますね






にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村

0 件のコメント :

コメントを投稿