債権(か類似商品)への投資

株式以外のアセットアロケーションへの組み入れ候補として、債権(か類似商品)への投資は採用すべきか考えてみます

一般的には株式とミックスして持つことを推奨されることが多いですが、
私としては現時点ではあまり魅力を感じていません

リターンで株式やインフレに対抗できず、株式との逆相関も信じきれない=分散投資による安定性があるという説明にも懐疑的で、現金より少しだけマシ程度な認識です

しかし、それとは別の特性として、
・リターンがそれなりにある
・ボラティリティはあるが元本割れのリスクは株式に比べかなり低い
・為替「リスク」がある
という特性を持つ、安定した外国債券(特に米国債)は選択肢に入れても良いのかな、と考えています



債権を持ちたい理由

インフレへの対抗で記載したように、現金のみを持つことはインフレで負けることを意味します

どうせすぐに使わない資金は、例え株式よりもリターンは劣ったとしても、現金よりはマシな債権に投資しておくことで少しでもインフレに対抗できることを期待したいところです

ボラティリティはありますが、元本割れの可能性は株式と比べると小さく、特に満期まで持てば基本ゼロに近くできます

また、海外の債券は為替リスクがあります
逆に言えば、もし日本円が暴落した場合価値が大きく上がります
日本円がインフレ下場合に強力に対抗してくれるのは魅力的です



債権の安定性の妄信は危険

アセットアロケーションに関してでも記載しましたが、
相関係数はあくまで過去の例からの想像(空想に近い)でしかありません

確かにリーマンショック「程度」であれば債権の方が値動きは小さかった実績はありますが、過去には債権の方が大きく毀損したこともあったようです

そして、リーマンショック「程度」であれば待っていればそのうち株価が回復します

現金もそうですが、絶対の安定ではないことは忘れないようにしたいと思っています
(思ったからと言って何ができるわけでは無いのかもしれませんが)



債権はインフレに対抗してくれない

債券はインフレに対抗してくれません。現金よりはマシ程度です
もう少しリターンがあれば債権はかなり魅力的になるのですが・・・



候補となる債権

気になったのはPFFです
そもそも議決権など欲しくない上に、それが海外の議決権ならなおさらです
そこで、その分メリットを享受できるPFFは魅力的な選択肢となります
ただ、値動きがそこそこあるのがデメリットでしょうか

他の候補はもう少し安定的なBNDやAGG等もあります

更に安定して米国債も候補です
インデックス系なら値動きはありますが、現物なら満期まで持っていれば関係ありません

ただ、どれもインフレには負けるので長期で持つのは微妙かなと思います
金利がもっと高ければ良いのですが・・・



外国債券の場合税金+為替がエグイ

更に外国債権には税金という問題があります
税金だけ、為替だけならまだしも、両者が合わさるとヒドイことになります

税金は円に換算して取られます
そのためドルベースで利益が出ていなくても、税金で持っていかれる可能性があります

極端な話(利息は無視)、1ドル100円で1ドル分の債権を買い、1ドル200円の時に売ろうとすると、同じ1ドルを受け取るにも関わらず100円の約20%の20円の税金が掛かります

為替による円換算時の税金の問題は株式でも同じですが、株式は売るタイミングをある程度コントロールできるのに対して、債券は満期が来たら問答無用で償還です

また、債券を現金の一時的な置き場と考えた場合に税金のことが頭を過ぎり、株式に投資しようと債権を売るタイミングを逸するかもしれません



外貨建てMMFという選択肢

MMFは仕組み上この影響を受けにくいので、MMFが第一候補になります
まったく受けないわけではなく、為替が大きく動けば影響を受けてしまいますが、モロに受ける他の債券よりましでしょう

ということで私はMMFにドル転した資金の多くをおいてあります



老後における債権

老後においては、出口戦略についてについてで記載したように、
国内債券も一応選択肢に入るかもしれません



参考リンク

PFF、米国優先株式ETF!!驚きの6%超え利回り! - たぱぞうの米国株投資様
高利回りETFのPFFを買う前に知っておきたい4つのこと - たぱぞうの米国株投資様

PFFを急いで追加購入した理由とPFFこそNISAにぴったり銘柄じゃね?と思った理由【iシェアーズ 米国優先株式 ETF】 - ミスターマーケットの日本株米国株投資ブログ様
【AGG】米国総合債券ETFは優良債券を集めた安定ETF - たぱぞうの米国株投資
毎月分配のETFについて - ジョーカーの資産運用ブログ様
【BND】米国債券に幅広く投資することができるバンガードETFの解説 | インデックス投資信託&ETFで分散投資様





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