投資先候補(インデックスファンド)

私のインデックスファンドの選び方と、投資先候補のインデックスファンドについて記載しています

メジャーな候補しかありませんが、インデックスファンドは手数料と早期償還リスクを考えると寄らば大樹の陰が正解じゃないかなと思っています

eMAXIS Slimシリーズが、手数料を最安を目指すというコンセプトなので手数料が最安値付近から外れないと考え、このシリーズをメインの投資先にしています
運営元も大きな会社、規模も大きく育ったので、他と比較した償還リスクも低めと考えてよいでしょう
当面は、eMAXIS Slimシリーズを基本とするつもりです

インデックスファンドの投資先候補はこちら(ページ内ジャンプ)



インデックスファンド選定時の着目点

インデックスファンドの差別化手段は限られていますので、自ずと選択肢は絞られています
第一に信託報酬(正確には実質コスト)が安いことが前提です
コストだけが問題ではないとはいえ、無駄に余計な手数料を払う必要はないでしょう

とはいえ正確な実質コストを把握することは困難ですので、細かいところで考える必要は薄いかもしれません
次項で記載しますが、既に手数料の差はそれほど大きな要因とはならないレベルまで下がってきています

もちろん手数料の高いぼったくりファンドは別として、時点の早期償還されないかどうかが事実上の最重要項目になります



手数料の差について

2021年現在、殆どのインデックスファンドの手数料はもはや差が殆どない状態です
差があればそれはぼったくりファンドなのでそんなファンドは存在しないものと同じです

現行のインデックスファンドのコスト「全体」が0.1%~なので、同じ指数に連動するコスト「差」が0.1%も付くことはありません
余程マイナーな指数を採用したいなら別でしょうけど・・・

運用利率にもよりますが、仮に手数料が0.1%違うとしても、毎月10万円ずつ、50年位積み立てて漸く400万とかの差です
現実的な差である0.01%なら40万の差です

勿論、400万は大金ですし、運用成績は未確定ですが手数料は確定なので、0.01%でも違いは違いです
しかし、ここまでくるとどのインデックスファンドを選ぶかを決める際は、次に述べる早期償還リスクを重視したいと考えています



早期償還のリスク

償還されてしまえば、他の商品に乗り換える必要があります
早期償還による税金のコストや手間の方が、実質コストの差より大きくなるかもしれません

償還時点でプラスならその時点で税金を払うので損します
損だしの実行とは逆のことをしてしまうのです
運用利率と経過年数次第ではありますが、手数料の差よりも大きくなることも十分あり得ます

例えば上記の手数料の例と併せてみます(多少端数は丸めます)
10万/月積立、運用利率3%で50年積み立てた場合13893万円になります
同じ条件で10年積み立てると1400万(含み益は大体200万)、ここで償還されたと仮定すると税金は40万ほどになります
ここから再度積み立てを行う場合、初期投資1360万、10万/月積立、運用利率3%で40年運用することになり、結果は13769万円です

圧倒的に0.01%の手数料差よりも大きくなります
ざっくり0.03%相当という感じです

この計算は運用利率が高いほど加速度的にロスが増え、償還時期が早いほど劇的にロスが減ります
3%の利回りは結構保守的なので、実際はもっと差が開く可能性があります
なので、償還されないことはコストと同等か、それ以上に重要なことです

とはいえ、50年後の細かい話をしても仕方ないかもしれません。税率が変わるとか、他の前提条件が崩れることもあるでしょうから
もっと近視的な話をするなら、含み損状態での償還が場合によっては損失になります

含み損の場合、改めて同じ指数のインデックスファンドを買いなおした際の税金が高くなります
例えば、100万で購入して200万で売れば100万に税金が掛かります
80万に下落した時点で償還され、別のファンドに乗り換えた後に200万で売れば、120万に税金が掛かります

損益通算などで回避できるかもしれませんが、あくまで「かもしれません」です
早期償還されるときはそのファンドに利益が無い時、つまり大抵景気が悪いときでしょうから、損益通算に必要な含み益が乗った他の資産がないかもしれません
そのため、早期償還はリスクとなります

まあ、こちらは最終的な税金が違うだけなので、そこまで大きな差には基本的にはならないので、そこまで気にする必要は無いかもしれませんが



トラッキングエラーのリスク

指数に連動するといっても、各社の努力によるので、指数からブレる可能性はあります

手数料の差よりもこのブレの方が問題になることはあります
こちらも簡単には評価できませんし、概ねは一致するでしょうから、よほどひどく離れていない場合は問題にしなくてもよいかな、と考えています



eMAXIS Slimシリーズ(第一候補かつ採用基準ライン)

eMAXIS Slimシリーズは信託報酬を最安にすることを謳っているので、実際に最安とはならなくても、他のファンドから大きく後れを取ることは無いかなと考えています
上記の通り乗り換えには税金という壁があるため、後から手数料を低くしてくれることは大きなメリットです
実際に将来に渡ってできるかどうか、はありますが、この姿勢は評価したいところです

また、2019年11月頃時点で順調に資産残高を伸ばしており、償還の可能性は低めです

これらの事から、私はeMAXIS Slimシリーズを主力に据えています

また、同じ指数なら、このeMAXIS Slimシリーズと同レベルかどうかが採用する一つの基準になります
このハードルは結構高いので、候補が1~2ファンドしかない時も多いのが残念です



インデックスファンドの投資先候補一覧

eMAXIS Slim(イーマクシススリム) 先進国株式インデックス

このファンドのリリース以前に手数料の高い「Slimがつかないシリーズ」を販売していましたが、それはそのままに新しいファンドを作りました

乗り換えには上述のように税金などコストが掛かりますので、既存投資家のことを考えれば元のファンドのコストを下げるべきでした
既存投資家を無視した影響で、シェア競争が不利になるのが懸念点でしたが、あまり問題とはなっていないようです

私は気にしているので、このファンド一本ではなく、他のファンドにも分散を図ります
将来(現在のeMAXIS Slimホルダーは)また裏切られるかもしれないな、という認識があるからです
三菱UFJは一生信用することはないでしょう

たわらノーロード 先進国株式&ニッセイ 外国株式インデックスファンド

現時点で信託報酬が低い部類のファンドです
早期償還のリスクを減らすため、幾つかのファンドに分散を図るために追加しています

eMAXIS Slim(イーマクシススリム)新興国株式インデックス

新興国の中では手数料が最安値クラスです
これも、自動的に信託報酬を下げる方針を買って選択しています

このクラスは手数料が高いので見送ろうかなと思っていたのですが、一気に安くなりました
買い始めてからも更に値下げされていますので、嬉しいことです

個人的には、もう少し的を絞った、例えば中国とかインドとかアフリカとか・・・のインデックスファンドが欲しいと思っています。出してほしいなあ

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))

EXE-i つみたて新興国株式ファンドから名称が変更されました
手数料は安いのですが、あまり資金が集まっておらず迷走しているように感じます

手数料が最安値クラスなのは魅力的です

また、連動する指数:FTSEは韓国は先進国なので、SBI・新興国株式インデックス・ファンドに投資することで、韓国に対して投資しないという選択が取れます
(eMAXIS Slim(イーマクシススリム)新興国株式インデックスが連動するMSCIでは韓国は新興国扱いです)

これを利用して、韓国に投資するかどうかをコントロールできるところがメリットかもしれません

私としては、今のところ、Slimの手数料最安値方針の方が魅力的に感じていますが、韓国に投資する必要も無いと考えているので、こちらのファンドが成長してくれることも望んでいます

SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

3つのETFを組み合わせて1つのファンドとして運用する形態のようです
(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 55%
(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 35%
(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF 10%

3つを組み合わせるので、指数と一致しなさそう、手間もより掛かりそうなので実質コストが掛かりそう、な点が心配なところでしょうか
また、このファンドは元々、EXE-iつみたてグローバル株式ファンドという名前でした
2022年あたまに、類似シリーズで、SBI・V・何とかシリーズも投入するなど少し迷走しているようにも思えます

とはいえ、2021年末時点では、実質コストは優秀な様子です。今後もこの傾向が続くかがポイントですね
人気は薄いようですが、それでも100億以上の資産残高には到達し、何よりつみたてNISA銘柄なので、そう簡単には償還しないと思われます

償還したら金融庁から何言われるか分からないですからね。よっぽどの理由が無い限り、「償還したら今後のNISA的な仕組みへの申請は全て承認しないよ?」位言われそうですし
仮に、(1)~(3)のいずれかが償還されたら、他のETFに乗り換えて、赤字となってでも続けるとは思っています

実質コストが安い状態が続けば、購入しても良さそうです
私はとりあえずつみたてNISA1年分は購入しました



eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド (愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))

これ一本で全世界に投資できるのがメリットです
つみたてNISAではこれらを選択しています

①シンプルな運用なので運用コスト等を含めて競争力がありそうなこと
②規模、あるいはファンドの投資先のETFが大きいので投資先が消滅することによる早期償還の可能性が低いこと
③20年途中解約しないことを前提とする長期運用なので、扱う商品をできるだけ少なくしたいこと
が採用の理由です

詳細は、つみたてNISAの投資先にて

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)はあまりブログ界隈で話題になった印象がありません
しかしながら、ほぼほぼ完璧と言って差し支えない気がします

楽天全世界も良いのですが、インデックスファンドで日本を含む必要は私にはありません
(個別株は買いますが)
また、バンガードの名前が消えたことで求心力の低下が懸念されます

楽天・全米株式インデックス・ファンド (愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))

アメリカに投資できる中では信託報酬低めです。というより、現状ではこれ以外は信託報酬が高すぎです

もう少し、対抗馬があっても良いと思うのですが・・・特に、指数としてS&P500を取るものも期待したいところです→emaxisシリーズから出ました!(下記)

アメリカには少し比重を掛けて投資したいので、仕方なくこれを購入しましたが、個別株も買い始めたのでそれ以来購入は止めています

これも結構コストが高いようです。これも買うなら、eMAXISシリーズの方がよいのかもしれませんね

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

指数としてバフェット氏一押しのS&P500を取るインデックスファンドです
この指数に関してはぼったくりファンドしかありませんでしたが、漸く出されました

今のところ、個別株でアメリカを買っていることから、楽天全米と併せてインデックスファンドでアメリカに投資すること自体あまり購入していませんが、選択肢の一つです



参考リンク

40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ様
楽天バンガードファンド関係のコストについて記載されています

トラインベスト様
手数料の影響を調べられています

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)様
インデックスファンドの比較をされています
纏められている以外に良いファンドがあるのかもしれませんが、あったとしても微差でしょうから、この表の中から選択したら概ね間違いはないと思います

税金の繰延効果について記載されています
運用利率と経過年数次第ですが、4%、40年の場合1割程度の差が出てくるようです



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