オニールの成長株発掘法を読みました

大化け株の特徴と成功の規則をCAN-SLIMと名付けています
当期四半期のEPSと売上
年間の収益増加
新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
株式の需要と供給
主導銘柄か停滞銘柄か
機関投資家による所有
株式市場の動向
という規則です

内容は非常に参考になりました。特に高くても買え、という部分は共感を覚えましたし、今後はその内容に沿って投資しようかと考えるほどです
今までは株価が落ちた時に拾おうとすることがメインで値段が上がった時は手を出すのに躊躇していました
これからは現時点の株価の動きにそれほど執着せず買っていこうかなと思います
(この本の影響が全てではなくて、年末の検討でそっち側に振ろうかと悩んでいたってのはあります)

一方で全体的に胡散臭い印象も受けました
主にチャート信奉と自社サービスへの誘導面です
なんというか・・・最近流行り(もう下火?)のサロンとか有料noteの親玉という印象は否めませんでした

上手く行った時のことを大げさに表現している可能性には十分注意する必要がありそうです
まあ、それを言ったら時価総額加重型インデックス投資も偶々ここ200年で相対的に良かった運用方法かもしれませんけれども



チャートについて

冒頭、成功事例100のチャートを紹介、続いてその解説をしています

やっぱりチャートは胡散臭い・・・
歴史上、株価と出来高がほぼ同じ動きをしてから下落する銘柄もあったのではないかと疑問、というか確信を持っています

また、取っ手付きカップと言われてどこが?とイメージできない形もある、というか星座並みに無理やりこじつけたでしょという解説も多かったように思えます

ふるい落としの動き(上がる前に一瞬下がるところが重要)、微々たる下落時の出来高減少(これ以上売りがない)、出来高増加してるのに株価は上昇してない(下落サイン)など、ある程度妥当と感じた説明もありましたが・・・
結局のところ、これが妥当なら皆やるから妥当ではなくなる、という自己矛盾から抜け出せてはいないと思います

株価が下落したときに出来高増加→機関投資家の買いが入った、同じく下落したときに出来高減少→これ以上の売りが入らない、という明らかに矛盾している内容もありましたし

結局弱気相場では買うな(M)、で十分なのかもしれません
強気相場で「CAN-SLI」を満たした株なら、かなり勝つ可能性が大きいというのは分かる気がします



CAN-SLIMの概要

纏めて言えば、EPSや売り上げが大きく増加していて、新商品を引っ提げて業界を牽引する企業を、市場が好調で皆が買いに走って高値ブレイクしたときに買え、PERが低いとか高値から値下がりした株は買うな、という感じでしょうか

直近、あるいは年間EPSと売上の成長については、近年では利益が出るまでのんびりと待てることは減ってきてるので、判断の重みを落としたり、条件を緩和しても良いかもしれませんね
例えば、赤字でも幅が縮小していたらOKとしても良さそうです



兎に角売れ

売りのルールを結構強調しています
買い値から8%下がったら売る。買い値から20%上がったら売る。その他市場が調整したら売る

これだけ売ると損失は確かに抑えられそうですが、上がる株をそんなに当てられるかの方が気になってきます。手数料も馬鹿にならないのも気がかりです

とはいえ手数料込みでも、余程引き分けが多くなければ、1勝2敗ペースなのでいけるのですかね
一気に上がったら売らずに様子見というルールがあるので、大勝は逃さないでしょうし

私は、負けているときに損切りする以上に、買っているときに利確することは難しいと感じています
そんな私には20%上がったところで売るのはとてもできません
次に勝つ自信がないのが一番の原因なのでしょうけど



分散と集中

分散するな、集中せよという意見です。多数に分散して投資しても監視しきれないですし、最高の銘柄に集中すべきというのがその背景です
また、金など他の商品に手を出す必要はない、株だけで良いとこちらも集中すべしとの意見です

集中といっても1~2銘柄ではなく、資産規模にもよりますが10銘柄程度までは許容、20銘柄以上は多すぎるという程度の集中です

これは確かにそうだよなあと納得する点があります
私は米国株に関しては結構銘柄が分散してしまっていますし、金も所有しています
なので、多少絞ることを検討するつもりです

まあ、銘柄数は多いものの、金額と分野で考えると、半導体とハイテクに寄っているので、ここで銘柄まで絞るのも怖すぎるので、気持ち絞る、程度に留めるとは思います



投資信託について

他の投資については切り捨てていますが、意外と投資信託を高く評価しています

今すぐ買え、低迷したときにやめるな、タイミングは計るな、インカムファンドは買うな、給料からの自動天引きは良い、など(個別株に比べ)結構オーソドックスな主張です

信託報酬を気にするな、などもあり、アクティブファンド好きな一面もありますが



まとめ

チャートの信奉以外は個人的にはなるほど、と思わせる内容でした
チャートだけはどうも胡散臭い・・・

後、ことあるごとに自社サービスを紹介してきて、ブログからnote販売するインフルエンサーの走りか!と思いました(笑)

一方でCAN-SLIMの考え方自体は取り入れるところは取り入れたいと思います
個別株の購入方針はこれで良いとさえ思う位です

損だしの一環で、マイナスの株売っぱらって、プラスの株に徐々に移行したり、
ドル転をもう少し絞って買いたい株があれば何かを売ることを強制したり、
少しずつ勝ち組への集中を進めようと思います


どうでも良い話ですが、このタイトルって役者が勝手に付けたのでしょうか?
「オニールの」もタイトルの一部なのでしょうか?
how to make money in stocksってのが元のタイトルなのでしょうか?
そうだとすると成長株関係ない気もしますが・・・




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